続・当院での片頭痛予防の新薬の効果

2021年下半期に片頭痛の発症予防を目的とした新薬が3種類保険適応となりました。2022年2月現在、当院では約500人の患者様が片頭痛にて通院中ですが、既存の内服薬でうまくコントロールできない方や眠気などの副作用が強く十分内服できていなかった方を中心に使用をお勧めし同意いただいた方に投与しています。上図の結果のように、臨床試験段階での効果と同等、ほぼ消失を含めた半分以下への頭痛改善効果が64%であり、やや改善を含めると今までコントロール不良であった患者様の92%に効果が見られたという結果でした。副作用は便秘4%(1名)のみで眠気やその他の副作用は見られませんでした。

薬価は決して安くはないですが(*)頭痛抑制効果は十分期待できるため、片頭痛でお困りの方や既存の治療薬からの切り替え希望の方などお気軽にご相談ください。

*新薬は基本的に毎月1回の皮下注射です。自己負担3割の方での毎月の窓口負担額(薬価のみ)は、エムガルティ;27,000円(2回目以降13,500円)、アジョビ/アイモビーク;12,500円です。アジョビに限り3ヶ月分の3本を1回で注射し3ヶ月ごとの通院という方法も可能です。